このレビューはネタバレを含みます
過去にしか進めないノーラン版タイムトラベル映画。
厳密には目指した地点に飛ぶわけではなくて、逆行しながら戻っていく。
筋自体はそんなに難しくないと思うけど、過去に戻る時に全てが逆行するので混乱する。
始めのうちは主人公と同じで何が起こってるかわけわからん状態で話が進んでいくけど、途中からはどこまで戻ってくるのかなで答え合わせ的な感じ。カーチェイスとか戦争シーンとかあんま細かい事考えずに見てしまっていた。考えるより感じろ映画だろうし、きっと細かいところは考えすぎると頭が痛くなってくる。けど映像はやっぱりすごいし、考えてるうちに150分もあっという間に経過してる。IMAXの力かとにかく腹に響く音楽も良い。
主人公は仕事に冷徹なのか、情に熱いのかキャラぶれてませんか。ラストは世界を救った描写として、ほんのり未来が変わる描写は良いけど、道中世界と天秤にかけていい案件なんだろうか。殺せるときにはバンバン殺す殺意奥さんだけども。
過去にしか戻れないからどんどん同じ時間軸に同一人物増えていって、対消滅の危険高まっていくし、どこまで接触すればそうなるんだろうか。防護服着てればOKなのか、認識してなきゃOKなのか。
オペラシーンの逆行弾とか、女科学者のシーンとか何がどうなって逆行してんだろう。後者はディオ様みたいに撃っては元に戻してを繰り返してるのかな。回転で新しい世界を生み出すってのもジョジョに通ずるところがあったりなかったり。
考えてるのが楽しいけど、設定に限界がある様な気もする。別に逆行しなくてもストーリーに影響ないのでは…。最初からニールはやるやつだと思ってましたよ。真の主人公でしょ。
後半急にぽんぽこテーマが湧いてくるが、相手方はやっぱりか私が死ぬから世界も殺しますな展開。