みあせぶ

TENET テネットのみあせぶのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.5
“頭で考えないで”

(最後に追記あり)
「考えるな、感じろ。」
ノーラン監督は登場人物を介して序盤にこう警告しています。

これは、今にも“TENET”の世界へと誘われようとしている私たち一般人に向けた言葉だったのでは?

時間は前に進むもの。「ああ、明日の仕事嫌だな」「もう日曜日も終わっちゃう…」そんな真面目な日本人にはまさに概念が覆る映画になっているのではないでしょうか。

今作はパンフの研究や各種考察サイトさんにお世話になって初めて分かる作品。他の映画は
「鑑賞」→「感情」
のプロセスで大方済むのに、今作は
「鑑賞」→「理解」→「感情」
の3段階のプロセスを踏まないといけないので、素人には難解すぎる映画。

“挟み撃ち”シーンから面白いと感じた(ただし、何がどう面白いかはよく分からない)が、それと共に話も複雑になっていって気づいたら目の前に展開された“ノーランワールド”に置き去りにされてる自分がいた。ちょっと待ってくれ。

そんなことはお構い無しに、ノーランは“逆行”シーンに突き進んでいく。落ちている伏線を拾うことも無く、置いてかれる私。参りました。

各種解説を読んで思ったのは、「原因」→「結果」ではなく、「原因」↔「結果」であること。双方向的な関係なのかな、、、あえて抽象的な所でとどめておきます。

他にも語りたいですが、ネタバレ伏せたいのでキャラクター設定にだけ言及しておきます。今作は主人公が白人ではなかったり、かなり女性であるデビッキ様が活躍したりと最近の映画らしい要素も取り入れてるな、と思いました。でも最終的にカッコよかったのはロバート・パティンソンだったな…

落とす↔拾う
のような感覚で
(時間を)進める↔戻す
が簡単に出来る“TENET”な世界が訪れるのも時間の問題か?
全てはクリストファー・ノーランのみぞ知る…

追記:
2回テネるだけでだいぶ理解できるようになりました。感動して泣けるまでになったのでよかった…評価も+0.2しておきます💁‍♀️
そしてそして、どうやら、あのストラップはタージマハルホテルのお土産で貰えるらしいです、、、テネラーのみなさんは是非ムンバイへGOしちゃってください。
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