たむランボー怒りの脱出

につつまれてのたむランボー怒りの脱出のネタバレレビュー・内容・結末

につつまれて(1995年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

河瀬直美が自身の父をさがす様子を記録した作品。

父との物理的な距離があまり描かれておらず、また捜索する苦労なども見えてこない。
映像はそのときそのときに目に入った花や木々などによって構成され、河瀬直美のモノローグと祖母の声がときおり挿入される。

ラストの父との通話の場面に静かに感動する。
あいまいだった「距離」を飛び越えて一気に2人が繋がる瞬間。
実際に会って顔を見るよりも、電話ごしの声のほうが息づかいが生々しくリアルだなと思う。
電話は切ろうと思えばいつでもすぐに切れるから、そう思うとかなりスリリングな場面なのだ。