シュウ

ひとよのシュウのレビュー・感想・評価

ひとよ(2019年製作の映画)
4.5
「ひとよ」の出来事の、それぞれの捉え方

間違っていると認めてしまっては全てが壊れてしまうと思い、正義という真綿の鎧で自分を締め付けながら生きる長男

一見歪んだやり方がもしれないが、母の覚悟を受け人生を自分なりの方法で最大限生きようとする次男

母の愛に飢え心満たされない日々を送る末娘

そして子供達を導くために強くある母

そこに父子の物語も絡み、
想定できない展開を迎えるとともに、
答えを求めていた自分を放棄させられ、
生き方に答えは無かったことに気づかされる

長男、次男、そして父
それぞれの押し込めていた感情が溢れ出るシーンにグッときた

母といい、末娘といい、長男の奥さんといい、女性は強いなと思う。
全てを引き受ける覚悟で生きている。
そんな、男女で相対化した時の男の情けなさも感慨深い

大悟は必要だったのだろうか、、、
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