ムーミーコロコロ

9人の翻訳家 囚われたベストセラーのムーミーコロコロのレビュー・感想・評価

3.9
タイトルだけで敬遠してて、ずっと見なかったのだけど、今回見てみて見なかったことを後悔した。
二転三転が非常に面白い。
犯人が分からなかったときは、謎に包まれて頭がぼわーんとしてる感じ。
真相がだんだん明らかになってくると、なるほどーと思いながら見進める。すると、どこかで足元をすくわれる。
また気を取り直して見進める。また足元をすくわれて、「え、そっちじゃないの?」とまた軌道修正をしないといけない。
そして、最後の最後に、大きなどんでん返し。

アレックスは、はじめのシーンではふざけたような頼りなさそうなキャラを醸し出してたけど、シーンが進んでいくにつれて表情が変わっていく。そこがとても上手いと思った。

それにしても、文学を自分の利益追求のために使うのは良くないよなあ。そのためには、人を人と思わない仕打ちができるんだから、えげつない。
映画の中に何回も出てきた言葉を借りると「クソ野郎」!