ゆるっと映画探訪記

9人の翻訳家 囚われたベストセラーのゆるっと映画探訪記のレビュー・感想・評価

3.4
事実は小説よりも奇なり!?なミステリー映画。
ベルギーとフランスの合同映画。

ほほぉとうなる仕掛けがいくつもあり、予測のつかない展開が繰り広げられます。

舞台はフランス。世界的に大ベストセラーとなった覆面作家オスカル・ブラックのミステリー小説「デダリュス」。その最終作が完成し、翻訳されようとしていた。出版社の社長アームストロングは小説の流出防止のため、世界の9か国から集められた翻訳家たちを地下室に集め、外部との交信ができない空間での作業を求める。翻訳家たちは戸惑いつつも、言われた通り翻訳作業を進めるが、ある日小説の一部が流出し…。

「ダ・ヴィンチコード」の作者ダン・ブラウンの「インフェルノ」出版秘話にインスピレーションを受けて生まれた作品です。

タイトルに惹かれて(○人のなんとか、みたいなやつが好きで笑)観たんですが、しょっぱなからこのイケオジどっかで見たことあるなぁと思っていたら、なんと「マトリックス」でいけ好かないフランス人メロヴィンジアンを演じていた方でした。相変わらずかっこいい。

オルガ・キュリレンコは一目見ただけで、あ、美しいです!でしたね。
今回も一癖ある役柄を演じていました。

集まった翻訳家たちはどうやらそれぞれ事情を抱えて集まっている様子。
仲良くなるにつれて、少しずつ胸の内を明かしはじめます。

ストーリー先行で登場人物の背景がそこまで深堀されなかったのが、僕としてはもどかしいところですが、お話は十分に驚きにみちた展開だったと言えるでしょう。

さて、オスカル・ブラックとは何者なのか、犯人はいったい誰なのか…。
想像力を働かせながら一緒に楽しめる作品です。