オードリー

9人の翻訳家 囚われたベストセラーのオードリーのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

アレックス見覚えあると思ったら「このサイテーな世界の終わり」の男の子だったんだとさっき知った、それもあってかなくてか、かなり最初から1人だけ頭抜けて好印象で感情移入もしちゃってた気がする、最後はその演技にもすごく引き込まれた
しかも役名と名前一緒という好きだし覚えとこう

彼のエゴで死人も出るような悲劇になってしまったけど、そのエゴは人への敬愛からであって物語を知ってしまうと同情してしまう
自分の心に正直にとにかく誠実に行動に表していく様子はまさに純文学のよう、とかいってみる
立ち止まったアレックスはあの後、自ら死ぬことを選んでしまうのかなとかも勝手に思って哀しくなった

ミステリーとしてかなり構えて観てしまったので叙述トリック的に何度も転がる展開に驚きはあまりなかったけど、終始ドキドキしてみてた
オリエント急行的な複数が犯人だったという構図を、劇中でそのタイトルも出しながらオマージュしたのが面白かった。その上で結局の犯人は全員ではなく1人というのがとても寂しく感じる

アングストロームの加速する悪役らしさはもはや好き
人を殺すし、本も燃やすしここまで徹底して冒涜出来るかという
自分の書いた小説を燃やされるのかなり胸くそ悪い
ローズマリーへ向けた写真まで用意してるの単純にすごいし、アレックスは本当は優しい人間なのだと思わされる

レベッカとは他の場所で出会っていたら幸せになれたんじゃないかと思ってしまう

多言語で会話するシーン、こんな設定なければなかなか出来なそうだし面白かった

デダリュス読みてえ
絶対無理だけどあらゆる翻訳本を原文で読めるようになれたらいいのにと思う
オードリー

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