FHT

9人の翻訳家 囚われたベストセラーのFHTのレビュー・感想・評価

4.1
青山シアター様のオンライン試写会にて一足お先に観賞。 いつもお世話になってます。

ミステリー映画の極み。
アガサクリスティー等、どんでん返し系推理小説がお好きな方は必ずヒットします。
そして文学への愛がヒシヒシと伝わる映画だ。読書家の人はキャストの台詞回しにニヤニヤしちゃうかも。

そして本を純粋に好きな人に見て欲しい映画だ。

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問題

ある9人の翻訳家が閉鎖空間へ閉じ込められ、翻訳の仕事をする。
後にここにいる人さえも手渡していない原稿が何故かネットに流出する。
誰が盗んだのか? そして犯人は誰だ?
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ネタバレなしでストーリーの見どころを。


鑑賞者に"推理してくれ"と言わんばかりの前半。心理的思考を揺さぶるBGMに閉鎖的な音響に緊張感と想像力を膨らまし形作りをしていく。

中盤、意外と単調的なのか、それとも罠なのか、答えが導かれそうで導かれない絶妙なせめぎ合いでストーリーは進んでいく。

後半、解答パート。
ここが本作の評価につながるパートだ。
決して誰も辿り着けない答えに導かれ、心を掴まれるだろう。


一度見た後、答えを知った上でもう一度見たくなる。

何故なら僕はこの結末を「誤訳」してしまったからだ。
FHT

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