なを

9人の翻訳家 囚われたベストセラーのなをのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

難しい社会問題とか考えたくなーい!期だったので、こちらの映画を鑑賞。こういうドンデン返し物は怪しいやつはミスリードだから……と思ってみてたら、普通に犯人でビックリした。もちろん犯行の背景とかまでは予想してなかった上、ちょっとナナメ上の結末で、それはそれで楽しめた。

ともかくエリックがクソ社長すぎる!この人は文学を愛してないな……というのは、金の話ばっかりするところで察するんだけど、にしてもひどい……。金の亡者すぎる……。行き過ぎた金への執着は身を滅ぼすって本に書いてあるのにね?
特に中盤のスウェーデン人の小説を酷評するあたり、マジで人のことを馬鹿にしすぎだろと思って怒りに震えた。なんなの?小説くらい書かせてやれよ!燃やす必要ないだろ!!
また、最後に映画序盤の燃える書店の意味がわかり、マジでカス野郎が……という虚しい気持ちだけが残った。この人は本当にお金のことしか考えてなくて、本なんか好きじゃないんだね……本当に本を愛していたら燃やせるはずないんだから。クソ社長が!

そんな感じでエリックへの殺意ばかり湧き上がっていたものの、メトロでのチームワークには興奮!たしかにあの中で仲間にするならその面子だな〜って感じ。日本のコピー機も褒めてもらってニッコリ。カーチェイスも臨場感あって、まさに映画体験!って感じでした。カッコよかった〜!

わたしはエリックの資本主義的思考に鉄槌を下したいのかな〜と思って見ていたのですが、おじいさんを殺された仇討ちだったのね。切ない気持ちになるエンディング。面白かった!
なを

なを