1988年の映画『ぼくらの七日間戦争』は、10歳でした。
主人公たちは中学生なのでドンピシャでした。
ハマりまして、「ぼくらシリーズ」を読み漁りましたよ。
「ラッキーマウス」でさすがにもういいやと思いましたが、青春の1ページではあります。
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学生運動で各大学にバリケードが張られた1968年の全学共闘会議をマネて
〝解放区〟と名付けた廃工場に立てこもって
校則で管理してくるオトナたちに反旗を翻す!
というのが1988年版。
※1991年『ぼくらの七日間戦争2』は無視します。
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で、
いまのコドモはオトナの何と戦うんだろうというのが気になってしょうがなくて
映画公開より前にノベライズ版を読みました。
いまのコドモたちは何が敵なんだろうと。
オトナの存在感が弱いですね。
とくに親がほとんどいない。。。
今のコドモは親なんて壁でもなんでもないのかしら。。。
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それよりも戦うべきは「空気」なんですね。
空気を読むことでねじ曲げられた表向きの自分。
本当の内面とは乖離した自分との戦い。
存在感のない主人公も冒頭では
「ぼくは誰にも見られていない」と繰り返してる。
これも空気ですね。
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七日間戦争って言ってるので七日間あります。
6日目から面白くなるというのはノベライズを読んでいたのでわかっていました。
6日目でのひっくり返りがこの映画の肝ですね。
どす黒い展開が面白いわけですが、もうちょっとリアリティーのある画面で表現して欲しかったなと
おじさんは思いました。
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で、まぁ、
ある人物による超絶ビッッックリ告白がありまして
さすが21世紀!とほんとにビッッックリしました。。
これによってこの映画を観た子供たちがどんなに心が軽くなって、未来に希望持つのかと思うと
おじさん嬉しいわけです。
ネタバレはコメント欄に。