わらじ

サスペリア PART2 完全版のわらじのレビュー・感想・評価

サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)
4.2
わわー!!二回目みました!
スクリーンで!!
最高だった〜

2回目みたら、しっかり最初に答えがあってすげ〜て感じだった

劇中音楽すごい好きなんだけど、映画館の音響できけて良かったよーー

いろんな先入観とか価値観とかに固執した人たちが出てきて、それのせいで事件の真相がわからなくなる…というのが本当にうまく構成されてて面白いね〜

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サスペリアとなんの関連もないサスペリアパート2!しかも作られたのはサスペリアより前なのか…日本公開がサスペリアの後なのね
邦題よ…集客したかったんですねえ

サスペリアよりこっちのが断然好きだった

暗闇に映る眼も良いけど、口の映し方が良いねえ
口と液体(水、唾液、血液…)へのただならぬこだわりを感じる
そして人形の使い方もうまいねえ

音楽も良い
けっこう唐突にノリノリの音楽かかったりして、良いなあ

そして残虐シーンだけでなく、登場人物たちが個性豊かで、普通の会話シーンとか、日常パート(?)もすごく好き
むしろそっちがメインなんじゃないだろうか

下の階で起きた殺人事件に執着して調査する主人公の偏屈なピアニストが、いい感じになった新聞記者の女性に、女は男より劣ってるんだ、とか言ったあとに腕相撲で負けてひがんだり、事件担当の刑事はピアニストを職業じゃなく趣味だと思ってたり…
なんだかいろいろ問題ありげ、一癖も二癖もある人々のやりとりがすごく面白いんだよね
嫌なところあるけど憎めない人々がたくさん出てくる

ルカ・グァダニーノが、『君の名前で僕を呼んで』のあとに『サスペリア』を撮ったこと、わりとびっくりしてたけど、なんかこの作品とオリジナルのサスペリアをみて分かったような気がする
ダリオ・アルジェントの作品はグロさが目立つかもしれないけど、実は豊かな人間関係が描かれてるところにも魅力があるんじゃないかって……
……いや、それにしてはルカ・グァダニーノ版のサスペリアはグロに寄りすぎかw?
でも、映像の節々にみえるフェティシズムとかこだわりみたいなものに、私もめちゃくちゃ惹かれたので、それをリメイクして自分のやり方で、映像技術も発達した今、サスペリアの世界をもう一度作り上げたい…となる気持ちは分からなくもないな
それにしてもルカ版のサスペリアのダンスシーンはエグすぎるんだよな…
わらじ

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