MasaichiYaguchi

僕のワンダフル・ジャーニーのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

4.0
愛犬家なら映画で描かれた様々な〝あるある〟に笑いながらも、その存在の愛おしさに心揺さぶられずにはいられないと思う。
そして改めてペットというより、掛け替えのない〝家族〟なのだと思わせてくれる。
前作「僕のワンダフル・ライフ」では飼い主のイーサンの人生に寄り添う為に何度も転生を繰り返した犬のベイリーだが、この続編ではイーサンからの願いで、彼の孫娘CJを守る為に奮闘していく。
原題〝A Dog's Journey〟が表すように、今回のベイリーは犬種や体形を変えるだけでなく、流転するCJを追う為に各地を転々とする。
良いことよりも辛いこと、悲しいこと、切ないことが多いベイリーの旅は、その中でもCJが笑顔に、元気になるように、時に小さな体で奮闘していく。
果たしてベイリーの頑張りは、CJの幸せ探しの助けとなるのか?
ストーリーの随所でベイリーの姿から喚起させられる感動と幸せに包まれ、何度も嗚咽してしまいました。
本作を観ていると、「ゴルゴ13」の「黄金の犬」に出てくる以下の有名な一節を思い出す。

「子供が生まれたら子犬を飼うがいい、
 子犬は子供より早く成長して、子供を守ってくれるだろう。
 そして子供が成長すると良き友となる。
 青年となり多感な年頃に犬は年老いて、死ぬだろう。
 犬は、青年に教えるのである、死の悲しみを」

私が子供の頃はベイリーみたいな犬がいて、この作品を観ているとその面影が蘇って胸が一杯になります。

@fansvoicejp