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わたしは光をにぎっているのmyjstyleのレビュー・感想・評価

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)
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フラジャイルー強く掴むと壊れてしまいそうな世界を描いて見せるのは日本映画のおはこですね。民宿、ラーメン屋、映画館、銭湯と軒並み店じまいするのが、コロナ禍で世界の先進国に比べるとあまりにポンコツな日本の姿に重なって、身につまされます。銭湯で湯加減をチェックする澪の手のひらに光が揺らめきます。これが、「わたしは光をにぎっている」というタイトルと合わさったとき、思わず感動しました。こんな時代だけど、私もこの手に光を握りたい。ちなみに、エンディング曲が入ったカネコアヤノさんのCD「燦々」がレトロで作品イメージにぴったりです。
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