わたしはもう微かな光をつかめなくなっているのだろうか。光を探すこの作品に光を感じられなかったのは、再開発される側の思いをもっともっと描いてほしかったからだ。主役は光石研であってほしかった。地面に根付いたその土地の思いをもっともっと。
主役ミオ役の松本穂香の演技や演出は置いておいて、仕事も住む土地も軽々と変えられない土着の人間はいまだ大多数であることが忘れられていた。これが若者の視点だとしたら悲しい。
古き良きものはファッションではなくて、暮らしそのもの。再現できない。ノスタルジーではなく進行形の者がいる。
紹介してくださったのにすみません💦『街の上で』を観たときと似た感情が湧き上がりました。