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わたしは光をにぎっているのFHTのレビュー・感想・評価

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)
4.0
伝え方が独特で "今を生きる" を伝えくる作品。

松本穂香演じるミオちゃんは何をしても不器用。自分の言葉もうまく言えず、ホワっとしてる。
とても都会じゃ生きていけないような子だ。
そんなミオちゃんは旅館で働いていたが、その旅館も祖母の入院と共に旅館を閉めることに。
新しい仕事を見つけるために東京の田舎町にやって来たミオちゃん。
そこで父の親友の方に仕事を見つけるまで住まわせてもらえることに。
新しい仕事を見つけるも、長く続かず過ぎいく時間をただ見つめていた。
そんな中、周りの人や出来事から自分というものが少しずつ変化していく。

ゆっくりゆっくりと。

そのゆっくりとした成長をゆっくりと感じられる。


今の自分は今しかいない。
瞬間瞬間ごとに人は変わっていくのだ。
たとえ今の自分が嫌いと思われていても、明日の自分を好きになってくれるかも知れない。
今日の君は嫌いだったけど、明日の君は好きになれるかも知れない。

一人一人が光を握っている。
その光はいつ輝くかわならない。
光は成長のように。

たとえ居場所がなくなったとしても、また探せばいい。

希望は瞬間瞬間にたくさん転がっている。
自分のテンポでいい。だけど自分の足で生きていけ。



人によっちゃつまらない作品かもしれない。
捉え方は人それぞれだから。
でも今いるこのシアターには、性別職業年齢、バラバラで人生の違いもあるこの人集りがある。
そして今こうして同じ時間にこの映画を見ている事は事実だ。ここが映画館の面白い所でもある。
そういう事も思いながらの鑑賞でした。
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