Fernweh

17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン/キオスクのFernwehのレビュー・感想・評価

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原題はタバコ屋。
邦題を支持する気持ちにはなれないが、その影響を受けたせいか、主人公が17歳であることが、常に頭にあった。世の中が変化していく時、戦争が近づいてくる時、現実は誰のことも待ってはくれない。子どもが、子どもでいられなくなる。良いタイミングを考えてくれることはない。誰の人生にも合わせてはくれない。適応できない社会から逃げ切るか否か。その選択肢を、そもそも持てるか、持てないか。

荷物1つが届き、店主の病死を知らされただけ、マシな方だという現実の残酷さ。当時の当たり前を伝えてくれる映画だった。
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