原題の「Der Trafikant」はタバコ屋。
ブルーノ・ガンツの遺作です。
ウイーンのタバコ屋に見習いとして出稼ぎに田舎から出て来た17歳のフランツがお店の常連、精神科医のフロイトと懇意になり、恋や様々なアドバイスを受けながら成長する物語。
ヒトラーの風刺劇を行っていた男が逮捕されるなど、徐々にオーストリアにもナチスの軍靴の音が聞こえ始めた頃で、そんな世界で生きるフランツの運命や恋の行方は?
私は全部はわからなかったのですが、おそらくフランツの観た夢はそれぞれ何かのメタファーだと思いますし、所々で映された小道具もその役割を果たしていると思うので、そこが理解出来るとより楽しめる作品なのかなと思います。
この時代の話が好きなのもありますが、個人的には面白かったです。