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パラサイト 半地下の家族のPのネタバレレビュー・内容・結末

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ようやく観た。思ってたんと違って軽妙な展開で面白かった。最後は韓国映画らしく?きっちり血みどろの殺し合いになってちょっと笑った。
マスメディアは社会的弱者達の死を一切伝えない。半地下民たちの浸水被害の事を高台の住人たちは知らないし、足元で地下民が死んだことにも気付かない。夜中に台所をうろついてようが、ベッドの下やリビングテーブルの下に隠れていようが、気付かない(子供と犬は気づく)。目の前でナイフで刺し合ってるのを目の当たりにしてすら、関心を及ぼさない。モールス信号は届かない。
子供は匂いにもモールス信号にも気付いていた。それを嫌な匂いとほ感じていなかったみたいだけど、いつか嫌に感じ始めるんだろう。
主人公は金持ちの友人から貰った石を、結局地下に落としてしまった。そもそも、友人が石(=娘の家庭教師の役)を工学部の友達ではなく主人公にくれたのも、結局のところ臭い匂いのする人間だと見くびってたからなんだろう。
家族全員トントン拍子に金持ちの家に入り込むので、いやそんな才覚があるんだったら普通に働いてもいいとこまでいくのでは…って最初思ったけど、能力があることと職にありつけることが全く異なる身分社会だってことなのな。逆に奥様の方は、美人だけど超ボンクラ、というところが象徴的。あのルー大柴みたいな謎の英語混じりの話し方が鼻につくのは、世界共通なのかな。。
憎きは高台の民だが、彼らのおこぼれに預かるために半地下民と地下民とが(文字通り)血みどろの争いをしているのが悲しい。
金持ち家の娘可愛かったなあ。
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