話題作だよね。
ちょっと怖いって聞いてたから、映画館では観れなかったんだけど、やっとこさ観れた。
なんだろう、前情報もしっかり入れて、オチまで知ってる上で観たから平気だったけど、たしかに、予想していなかった、ヒヤッとする怖さがある。
レビューとか考察も読んでみたけど、あまり関心するような事は書いてない。
全てがうまくいっている時、オチを知ってるだけに、ここからどん底に落ちていくのか、しんどいな、と思ってた。
ただ、私の中では、
もっと嫌な追い詰め方というか、壊れ方もあったと思うんだけど、上手く言えないけど、こんな感じなんだ、っていうのが感想。
お父さんが地下に逃げ込んで生きていて、っていうのは秀逸なシナリオだと思うけど、貧困層に少し寄り添った終わり方をしてるなって感じた。
だって、何かのきっかけで普通にバレて、裁判とかして、精神的にも経済的にももっと追い詰めて、頭狂って自殺しちゃって終わり、とかでもいいわけじゃない。
でもそうしはない。
韓国小説とかを読んでると、私には考えられないような世界観や価値観が出てくる時がある。けど、向こうの人はそれを飲み込んで生きてるわけでしょう。
半地下の家族のような、そういう暮らしをしてる人が、本当にたくさんいるんでしょう。
そういう人達も、この映画を観るんだもんね。
人間は怖いね。
化け物よりも、幽霊よりも、時には自然よりも、ずっとずっと怖いね。醜いね。
けど、今日を生き抜くために、ある意味必死だったりする。何が正解かなんて、考えてる間に死んじゃったりする。
子どもはすごいよね。
大人には見えないものがきちんと見えている。いつまでもその目を失いたくないと思う。私にはまだどのくらい備わっているんだろう。
世の中は知らないことだらけなんだ。
私はちっぽけだね。寂しくなっちゃうよ。