このレビューはネタバレを含みます
コメディタッチの流れから割と重厚な、格差テーマへの流れが良かった。
観ていて感情の動きや共感は特にないが、テーマの映像表現は良かった。
地下生活を送る貧困な家政婦夫は、憎むどころか、生きるためには自分自身がそこにいるしかない幻想に取り憑かれ、動くことも諦め、自分というものをなくしている。
そして豪雨は、全て貧困層の住むダウンタウンに流れてゆき、飲み込んでゆく。
経済の縮図を隠喩的にうまく表している。
韓国映画特有なのか、血生臭さとのギャップは若干鼻につくが。
エンディングの、成り上がったと見せかけてこれから頑張るっていう見せ方は良かった。