このレビューはネタバレを含みます
後味の良い作品ではないけれど、面白かった。
人間の根底にある差別意識だったり嫌な部分を見せられた気がした。
よくある金持ち→嫌な奴 貧乏→努力家でいい子 の構図ではなくどう考えても主人公一家はヤバい奴ら。
友達も簡単に裏切るし、悪びれた様子も一切ない。金持ちはいい思いをしてるんだから、何をしても構わないと言わんばかり。
対して金持ち一家はいい人。いい人なのにひどいという気持ちさえ沸き上がる。
だけど、それを責めきれない。
良く振る舞っていた金持ちたちも、根っこの所で貧乏人に対して差別意識を持っていて、命に優先順位がつけられる。
そして共通して言えるのは身内が大事で、当たり前のことかもしれないけど最終的には自分たちが一番大事。
ハラハラドキドキしながらサスペンス的な面白さを味わいながら、そんなことを色々と考えた映画だった
