このレビューはネタバレを含みます
いやあすごい、本当に面白かった。
いくつもの賞を受賞しているだけあるなと思ったし、ちゃんとコメディ要素もあって観やすい作品だったと思う。
半地下の生活から上に行くために順調に計画を実行させてきたけれど、結局は地上どころか半地下ではなく本当の地下へと下がってしまった。
「匂い」は、生活から染み付くもので意識的に変えられない根っこの部分があるんだろうな。
大雨のシーンでは、階段や坂の上から下へと雨が流れていく様子が描かれ、社会の流れみたいなものを表しているように感じた。貧困層の人々の生活を奪うような大雨も富裕層にとっては楽しみは塞がれたものの悪いものを流してくれただけのものでしかなかった。
富裕層と貧困層は、対等になることも結ばれることもない。格差社会がものすごい韓国では、貧困層が努力して富裕層に成り上がることは不可能に近いものなんだろう。
だから、ラストシーンではあの家を買って父を迎えに行くという「計画」を立てた。だが、無計画が一番で計画を立てたら上手くいかないものだから、実現することはきっとないんだろうな。
ダソンはトラウマ植え付けられすぎて可哀想、、、
