タイトルのとおり、裕福な家族と貧乏な家族が互いに寄生し合う様子から、格差社会の歪さが描かれた作品。
貧乏な家族は裕福な家族の“お金”に、裕福な家族は貧乏な家族の“労働力”に寄生しているが、決して共生はしていないという歪さが印象的だった。
また性的な表現によって、お金持ちも貧乏人も本質的には同じであることを示しつつ、位置的な“高さの違い”や、身体に染み付いた“臭い”によって、その格差を表現している点も斬新で面白かった。
正直観終わって気分の良い内容ではなかったけど、コメディありサスペンスありの怒涛の展開で退屈はしなかったし、水に浮いた山水景石の意味など、色々と考察しがいのある作品だった。
