遅ればせながら視聴。
前評判では、とても綺麗とは言えないトイレに座りタバコを吸う女優さんの画であったり、目元が隠れた意味深なポスター。視聴した人から聞こえてくる貧富の格差であるとかを強く推したレビューと、かなりハードな印象が強く遠ざけてしまっていた本作。
しかし見始めると非常にコメディ色の強いタッチ。こちらとしては、雨や泥に塗れながら生きる登場人物らが、ネズミのように富裕層の家に住まうくらいの作品かと思っていたのでかなりの拍子抜け。
そして何よりもそのコメディタッチな部分がシンプルに面白い。テンポがよいだけでなく主要人物それぞれが魅力的で不快さを感じさせない。
なぜ彼らのように潜在的には優秀な人間たちがこのような暮らしを?という疑問は、先人たちの残していた言葉通り貧富の差。負の連鎖によるもので話がそれるため割愛するが。
起承転結しっかりとしてここまで楽しめた映画は久しぶりだったので、もし重さとかで迷っているのなら見た方がいい。
少なくとも本作の大部分はコメディタッチでお送りされるので……