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パラサイト 半地下の家族のkazeのネタバレレビュー・内容・結末

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

かにかまぼこ常温はまずい

きっかけは明らかに軽いがダヘが最後までいい子だった。しがらみはおいといて、あの行動だけでも人間を信じられる。
だれもが絶望と思った(貧乏人が惨死、の演出だと観客は思わされてんのかと思った)のをものともせず、冷静かつ血まみれででかい男をかついでるのは想定外でびっくりした。メタい。かっこいい

ジェシカ先生の最期の言葉がかっこいい。

最後が怒涛の畳み掛けで良かったです。

ジェシカ先生が終始かっこよすぎて、(うまく言えないんですが、サバサバしてるというか、韓国美女感)世に幅を利かすおじさんの圧力や、女性特有の陰湿さなどの話のほうが無理な私にとっては、奥様とジェシカ先生のおかげで見やすかったです。私の中では、ストーリーの伏線とかより奥様がいちばん濃かった。
韓国映画を初めてみましたが、
ヨーロッパより女性にまつわる描写が好きでした。サバサバしてる

もっと強烈にお育ちや格差の話だと思ってましたが、女性の役の感じが日本の感覚とちょっと違い、格段にとっつきやすかったです。
(煮詰めた女性性をおとしめたり喧嘩させるような露悪的な描写が、おそらくなかった。例えば奥様がジェシカ先生にマウント取るとか、服や化粧品が買えなくてみたいな描写がなかったりとか)
日本の女性の役割の押し付け、、、、みたいな違和感の感覚を解しました。(本筋とは違いますがジェンダーのほうで、社会問題を解しました)
奥様とジェシカが凄い。ダヘは奥様の娘なんだなと思うと諸々納得。ただもっと強い。希望。演出の外で、カメラの外で、さらりと血まみれのギウ背負ってんのにフォーカスされてないところもいい。それが狙い?助けたその後どうなるとかギウの人間性自体をジャッジすること自体どうなのか、好きな人が瀕死なんだし助けるのは当然ではないかという気になるのはこの映画の感想のパラレルルートなんじゃないかと思う。
日本人が好きな、ハイコンテキストというか忖度というか仕込み目論見ぶちこわしパワーがある。好き。
この感覚をだいじにしたいとおもった。
なにかがすぐれているというより、普段割と流している嫌な感覚が 割と無かった、のがびっくりしたので記した。
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