このレビューはネタバレを含みます
総じて、無計画は失敗しないってフレーズが出てきてから元の計画がどんどん崩壊していくところが要だったと思う。
個人的には、それぞれ登場人物が詩的・芸術的なコメントを発する場面の内、地下住民同士が対峙した時に「お前らにはわからない…俺にはわかる…」みたいなことを言っていたけど、寄生しているものを奪い合う様とか、それを所有する資格を争っているところが印象的だった。
カメラワークも、地上からの眺めと地下からの対比、地下同士の類推が良く出来ているように思った。例えば、追い出した家政婦の吐いたものが半地下に溢れかえっているのを連想させるようなところも、結局臭いものには蓋をというように、様々なはけ口が半地下・地下に住む人に来ている様を描き出しているように見えた。
それから、建築が実在するのか気になった。