このレビューはネタバレを含みます
サスペンス…、んーコメディ
決定的なジャンルは難しいといえるが
確実とも取れるのは皮肉たっぷりな映画と思えました。
もっと深く知るには韓国の現状、高低差を知っていたら尚良しだったのかもしれないが、上流階級と下流階級がまず１つの大きなテーマなのは間違いはないかなと。
その格差をどう皮肉ったテーマで映画を作るかにあたり、パラサイト。
上級階級に寄生していく様をシリアス、コミカルに見事なまでに描かれていたと思いました。
とにかくテンポが良く飽きない要素？展開が次々現れるので全く長く感じなかったのは途中まで…後半少しぐだったかなという印象。
個人的に印象的なシーンは
長男ギヴの上流階級を見ながら半ば羨む気持ちもありつつ、自分はここに合わないと感じつつも 体育館で下流階級の中では惨めさを感じるシーン。無い物ねだり 自分は違うと思いつつ やはり行き着く。
前半にもらった良いとされる石も
川の中に入れてみれば他の石と変わらないとギヴに重ねたシーンなのか？と観ながらお洒落だなと思ってました。
そして何より後半の刺す刺されるシーンで個人的に妹ギジョンが刺される場面では犯人へ非難を、社長が刺された時は社長が悪いと思ったのですが、これこそ皮肉中の皮肉だと思っていて、半強制的、脅し的にこれは仕事の延長だと言われた父ギテクに
上流階級と下流階級の差をこれでもかと浴びせられギテクが社長を刺してしまうのですが。共感できた人？んー説明が難しい…
観客が下流階級だからこそ成立するというか、そういうオチかなとも取れた。
これは勘ぐりすぎだろうか…
とにもかくにもラストのラストもハッピーエンドにさせやしない好みな終わり方、
計画というワードが出てきていたが無謀な計画で幕を閉じる…満足はしたもの、完全にはのめり込めなかった作品ではありました。
