「万引き家族」と比較されがちだが、格差社会を描いたという以外はあまり共通点は見いだせない。
「万引き家族」は人間の心の闇を深く描いたが、本作はもっと格差に対する風刺やエンターテイメント性が強い。
前者の方が心に刺さったが、映画作品としては本作の方が好みである。
結局比べてしまった…。
韓国映画と言えば感動系が多かったので、このようなタイプは珍しいが、この2時間の時間の使い方が絶妙だった。
笑いありコメディ中心の前半に、息つく暇もないドキドキの後半…。あっという間の132分も終わってみれば放心状態。
ただポン・ジュノ監督が表現したかった格差を自分がどれだけ理解できたかは難しく、そういう意味でももう一度見るべきかなと思った。