このレビューはネタバレを含みます
時間を感じさせない、しっかりしたテンポのいい映画。
正直、観る前から期待値上がりすぎたせいで若干の拍子抜けもあり。
わたし向けではなかったかも。
とにかく金持ちと貧乏人の対比がはっきりくっきり。
対比が多くて、同じカットに収まっていても貧困の差は絶望的にあるんだよな。
避難民になって翌日に身綺麗にして出勤できたのほんとすごいな。
初日のテスト授業で手を掴んだ時から計画は進んでたんだな。
階段のライトがまさかのMIB方式。
息子が二回も頭かち割られて生き延びたのに、娘が胸刺されて逝ってしまったの驚いた。
息子絶対死んだと思った。
息子助けたのは騙されてたお嬢様なの、なんか感慨深い。
途中から息子が突然流水岩?に魂抜き取られたみたいになったのはなんでなんだろう。
あの岩?に馴染みがないからよくわからなかった。
それにしても娘助けるために母めちゃくちゃ奮闘したのにな。つれーな。
でも家政婦のおばさん殺したのも母だしな。
でもアレルギーでワンチャン娘が殺してた可能性あるよね。
アレルギー持ってないけどゾワっとした。
母は二人殺してるけどあの家族では一番罪軽くすんだのかな??
息子と一緒にバス乗ってたし執行猶予?
息子よりとどめ刺したほうが軽いとかあるか???
家政婦のおばさんが戻ってきてからの展開が怒涛すぎてほんと。
寄生家族同士うまくやれる可能性はあったのかなぁ。
お互いすぐ弱み握って潰そうとするから無理かな。蠱毒みたいになりそう。
家政婦のおばさん視点で観るとめちゃくちゃしんどいよね。
あれ顔ボコボコだったの何でだろうと思ってたけど昨日ようやく借金取りに一度見つかって殴られたのだと思い至った。
それなりにお給料もらってそうなのに、それでも返済できない額の借金って、お店一個(露天?)潰れただけで背負っちゃうもんなのかな。
雪だるま方式?
ジョーカーもそうなんだけど、金持ちと貧乏人!!って映画はなんかノれないしなんかいもみたい映画ではないかなぁ。
良くできてるし面白かったけど。
事前期待値高くしすぎたなぁ。
なんだろう、趣味じゃない…?
でもこんな絶賛されてるし、なんだかノれない自分がダメみたいに感じるな。
色んな人のレビュー読んでみて、無意識の何気ない言葉で差別してる、っていう、「臭い」の件ね。
金持ちのお坊ちゃんが言ってた臭いもそれなのかな。
自分はどんな臭いがするんだろう、って考え始めると鬱々としてくるよね。
自分もこうやって、無意識のうちに差別的なことを、それも罪の意識もなく何気なく言っていたりするのかな。
とはいえ、金持ちのお父様は父親の逆鱗を触れるどころかぶち抜いてしまったわけだけど、すごく悪いことをしたのかって言ったら、あの家庭は何も悪いことはしてない、少し機能不全なところがあるけど、長男の誕生日を盛大にお祝いして、子どもの教育にお金をかけて、家政婦さんを入れて優雅に暮らしているだけなんだよね。
余裕があって余力があって、ただ無意識な差別があって。
でも人間ってみんなそうなんだろうな。
観終わってから数日、なんだかずっと悶々ともやもやと考えてしまったのでちょこちょこ追記。
こうやって余韻が長引いてるあたり、「ノれねーな」なんて言いつつとんでもなくインパクトがあったんだろうな。
あ、娘がトイレでタバコ吸うシーンめちゃくちゃかっこよくて興奮した。
あのカットは本当に最高。