東京ポロロッカ

パラサイト 半地下の家族の東京ポロロッカのレビュー・感想・評価

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
5.0
韓国の階級社会”半地下家族”を描いた2020年アカデミー賞候補作品。
重い雰囲気の作品かと思いきや、妙にばかばかしくて笑ってしまう。かといってコミカルなだけでなく、シリアスな描写もありホラー演出もあり。とにかくエンターテイメント性抜群です。納得の面白さでした。
大学に通う優等生の友人の留学をきっかけに、とある富裕層の娘の家庭教師を頼まれた主人公が、家族ぐるみでだまし、とりいる。まさにパラサイト生活。すぐにほころびそうな嘘だけど、どこまでバレないでいけるの!?絶対次のシーンでやらかしそう...!!の連続でハラハラドキドキ。
随所に織り込まれた富裕層と半地下家族の対比が光っていました。例えばテーブルの下に隠れるシーンでもはっきりと対比がありますし、主人公たち家族が逃げ回るシーンはだいたいは階段を下りていた気がします。

それにしても主人公の青年、めっちゃ頭良いですよね。優等生にみえるのも頷ける。でも、お金がないから大学にはいけないんですよね。
ぬぐい切れない半地下の匂い、抜け出せない社会構造。そして衝撃のラスト。
とにかく面白かった。最高です。