このレビューはネタバレを含みます
素晴らしい虚構でした…。
何が1番好きだったかと言うと、息子とお父さまが体育館で話すシーン。石の使い方、うますぎかよ!!
水の中に沈むはずの石が半分、浮かび上がってくるシーンは色んなことを連想させてくる。へばりついている石は半地下に住む彼らに味方せず、地下に住み続けていた男の武器となり格差社会を打ち砕く…。重いものは、すぐには扱いきれないものだ…。
階段や坂を用いて、わかりやすいくらいに表現されていた貧困層と裕福層の生活。
半地下お母さまが豪邸の庭でハンマー投げをして、ハンマーを投げ飛ばす場面、完全に貧困層を見下しているところも人間らしくて好き。
お父さまが臭いを気にし始めるシーン、ほんま笑ってごめんなさいやわ。そこだけ悪意ある演出やわ、ほんま。