石落とすのはやばいって。
韓国の格差社会や北朝鮮との関係など社会情勢を背景に、ここまでのものに仕上げる凄さ。
垂直方向の映画と監督が語っているように、格差もそうだが、豪邸と半地下と、長い階段など、目に見えるものが垂直方向を意識した絵作りになっている。そしてそこから見える景色、見えない景色。話で押していくだけでなく、こんなにも丁寧にねられた映画もない。
見終わったあとにあらゆることに意味がある、伏線となっていることに気付く。映画好きにはたまらんね。自画像の下りなんてまさにそれ。
韓国との政治情勢云々で韓国映画を見ないのはやっぱり損だよ。いいものはいい。見ないのはもったいない。
韓国映画特有のなんとも言えないラスト。ほんとになんとも言えない哀しさ。
しかし、監督も凄いけど、ソンガンホの出演する映画の選択眼。はずれがないよね、ほんと。今回タクシー運転手の設定には笑ったけど。
それにしても、ジャージャー麺食べたい。ほんと、旨そうだった。