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パラサイト 半地下の家族のRYOLANDのネタバレレビュー・内容・結末

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

ハラハラドキドキ。
そこら辺のホラーよりもハラハラドキドキの展開で途中何度か息が詰まった。
この作品の一番惹かれるポイントは、「誰も悪くないことと同時に誰もが悪そうに見えること」。丘の上に住む家族は何も悪いことをしていないし、地下に住み着いていた夫と元家政婦もなにも悪いことはしていない。一見悪に見える半地下で暮らす家族も人をだましはしたが、自分たちの生活のためにしたことだから完全な悪とは言えない。
半地下で暮らす家族たちのしているのは他人を蹴落として自分が這い上がろうとしているということだが、見ている誰もが彼らを応援し成功を願ったと思う。
最後に社長が殺されて少し安堵した自分がいた。僕も半地下側の人間なのかもしれない。
個人的にシリアスなアジア映画は洋画の何倍もの見ごたえがある。洋画では作り出せない作品の雰囲気がある。
2020年1月の作品は『フォードVSフェラーリ』に続き『パラサイト』といい映画に出会える月なのかもしれない。とにかく良作が多い。
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