このレビューはネタバレを含みます
誰も救われないタイプの物語。
ジャンル:サスペンス
「面白い」という言うには少し憚れる、過激な内容。殺人シーン複数あり。
「パラサイト」というタイトルがぴったり。具体的には裕福な家庭に貧しくて半地下の家に住んでいる家庭が徐々に侵食していく内容。
貧富の差について「家」や「家族」から対称的に見せながら物語が進んでいく。前半はテンポよく進んで、笑いながら楽しめる。中頃からどんでん返しによって雲行きが悪くなり後半は一気に悪いほうに転落していく。
鑑賞する前は韓国の貧富の差(大きさ)について揶揄する意図が含まれた社会派の映画(万引き家族的な)かと思ったけど、実際見てみるとただのサスペンスかなという印象。フィクションが強めと感じる。
最後の盛り上がり部分、貧乏父が裕福父を殺す場面は「怒りの沸点低すぎない?」と思ってしまった。殺すほどの動機(怒り)
を映画中に見いだせることが出来なかった。
どうせなら貧富の差を光と闇ぐらいの強いコントラストで描いた方が良かったのではないかなと思った。
評価は大きな感情な動きがなかったことや、ストーリーの先に読みができてしまったため辛め。