韓国映画史上初のアカデミー賞作品賞ノミネートとのことで期待値大。コメディタッチで進む前半から、中盤から終盤にかけてまさかの展開。格差社会を表すような階段の表現（上階＝富裕層・半地下＝貧民層・地下＝最下層／世の中から捨てられた存在）がポン・ジュノならではの演出力。また雨を含めた水を使った表現や、相変わらず汚いトイレ回りの表現と、韓国映画らしい演出もあり。家からのドタバタ脱出劇（爆笑）からの匂い（臭い）による演出で、ソン・ガンホ演じるお父さんから笑顔が消えた瞬間から、後半はガラッと展開が変わりノワール風味も。オスカーノミネートも納得といったところの、韓国映画の傑作ができましたね。リスペクト！
