パラサイト 半地下の家族の多福御膳のネタバレレビュー・内容・結末

半地下側の目線で描かれているので前半から良い方向にいとも簡単に進んで一家の笑顔は増えていくんだけど、生活が華やかになっていくにつれてこの後に起きそうな悪い予感はどんどん膨れ上がり心臓を握られている様な苦しさと緊張感が付き纏いラストまでその感覚が残っていたし、なんならエンドロールを迎えてもなかなか無くならなかった…
地上と半地下と地下があらゆる角度から表現されていて、計画のように簡単には逆転しない立場とむしろ悪化していく現実があまりにも苦しい。
善悪は階級では決まっていない。でも"感覚"は階級によって違いが明らかで、その違いが意図せずして人を苦しめ傷つける度に胸が痛みました。
映画として素晴らしく、面白いと言いたいけれど、どうしても面白いとは言えない自分がいます。