このレビューはネタバレを含みます
予告を見たときから「観ることになりそうだなぁこれ」と思ってたら、やっぱり観ることになったでござる。
観たい作品だったというか、観なきゃいけない必然性みたいなものがあるという非随意的な確信だな。
で、おもしろかった。
ざっと並べてみて、(思いつきで失礼!)見所は次の3つかな。
①半地下生活者と地上階生活者との対比を踏まえて、なぜ終盤に「地下鉄利用者のような体臭」を放つ父親はブチ切れたのか。
②無計画なドーニデモナッチャッテ主義者である父親と計画的な息子にとって、突然の思いつきでパーティを開く家族の生活をどのように眼差したのか。
③なぜ簡単に騙されるバカな地上生活者たちを父親は擁護したのか。自分もバカにする側であるはずだったのに。
あとはそうだなぁ、刑事のようには見えない刑事、医者ののうには見えない医者って認識もなかなか肝心なところを突いてる気がする。その滑稽味に気付いて笑わずにはいられなかった彼。
……あっ、家庭教師の授業で「pretend」の単語を使って英文を作れと指示を出したくだりもテーマに引っかかってきそうだな。
そういうのひっくるめてこの映画が何を訴求してくるのか……ちょっと考えてみよーっと。