このレビューはネタバレを含みます
映画館で座っているのが辛かった......。
前半は半地下で暮らす家族が、お金持ちの家族に寄生していく様子を鮮やかに、かつコミカルに描く。
そんなに上手くいくか?と思うのもご愛嬌。だってフィクション。
映画の中盤から後半にかけては、騙していた家族たちがバレるんじゃないかとドキドキの展開。ここが、なんか分からないけど見てられなかったです。バレるんじゃないか...と思うと苦しくて辛くなってきてちょっと目をつぶってました。
そして、明らかになる、お金持ちの家族に住むもう1人の存在。
印象に残っているのは、ギテクのにおいの話。半地下の臭い......富裕層と貧困層を分けるどうしようもない境目。ギテクの悲しそうな表情が忘れられないです。
だからこそ、最後のシーンにつながっていくんですかね。
なにが2つの家族をそんなふうに分けたのか。映画では政治が悪いのか、教育制度が悪いのかのように、そこまで深くは触れられていないですが、単なる貧困層から富裕層への逆襲という話のまとめ方ではないのが、問題の複雑さを表しているような気がします。
最後ギテクが地下室に留まることを決めたのは、刑務所とどう違うのでしょう......。自由の問題?社会的に裁かれるかどうか?
余談ですが、ずっとパラサイトのポスターを見て、呪いの館的なホラー映画だと思ってました。あながち間違いではないかもしれないです。