このレビューはネタバレを含みます
常に破綻と隣合わせで進むストーリーにドキドキさせられる良作。
上流/下流階級での生き方の違いと格差に焦点を当てた作品に感じられた。
主人公家族が地下に暮らすことを強いられている背景を「計画性の欠如」で表現しつつ、ラストで主人公の息子が決別の意思を見せることで希望を残す（ただし「家を買う」という漠然とした目標しかなく、本質的には無計画と同じ状態）。
また、妻への愛情に言及する中で、下流目線での上流階級の息苦しさにも触れているところも巧みだった。
ポン・ジュノ監督の他作品も観たい。
