この作品の凄さは、タイトル通り『他者に依存する人』を描いた作品だと感じた。
きっかけを掴み、まるでほんとのようであるかのように自分も他人も偽り、自分の望む生活を手に入れる為につく嘘の数々。
騙し方もまた見事で、家族ぐるみで徐々にパク家に近づいていき、我が物であるかのように自由に家に出入りしてしまうところがまた凄い。
また自分の家に戻った時の生活の落差や格差が凄すぎて驚愕してしまった。
Wi-Fiを求めて電波の届く場所を探す姿が普通の日常であったり、半地下という日の当たらない、雨水も入ってくる経済状況が垣間見える韓国低生活水準の家がまた凄い。
他のドラマでも半地下生活の家を体験した事がありますが、何もかもがなさすぎるのに不自由してなさそうなところがまた凄い。
生活水準が高くてもこんな家族に狙われてしまったら怖いなと感じたし、格差社会が浮き彫りであることを、明るく描いた恐ろしい話でもあると感じました。
2020年度アカデミー賞作品
