ハラハラして時折期待を裏切ってくれて面白かったです。
意外だったのはズーンとなる系ではないんですね。
前情報なしだったので、見終わったら暗い気持ちになるんだと思ってました。
それよりは考えさせられるサスペンスといった感じで。
貧困と少しの歯車の狂いで痛ましい出来事は起きてしまうのだな、と。
事件の直前の宴のシーンでは、そんな浅はかだから貧しいのでは?とか、蔑視してしまいましたが、
そりゃ、ひとときでも夢見たくなりますよね、と
後で当人たちの気持ちを想像したりもしました。
コロナでもなんでも恐慌が起きれば、自分にも貧困は訪れうるのだと、気持ちを改めながら見てました。
過剰かもしれませんが、そういった社会的なメッセージを勝手に感じていました。
最後に、、、
金持ちの息子が終盤でキーマンになるかと思ってたのに、そうはならなくてそこはモヤモヤしました。
伏線はモールス信号そのものだけかよ!っていう。
あと、家族みんな家のニオイがするのなら、金持ちの娘にも主人公イヤな顔されるんじゃないの?とか思いました。
物語のキーとなったニオイは加齢臭ではなく、不衛生な環境からもたらされるものであり、それが格差の象徴となり、物語のクライマックスの引き金となった、ということだと思ったんだけどなぁ。