まさなつ

風の電話のまさなつのレビュー・感想・評価

風の電話(2020年製作の映画)
3.9
3.11で家族を亡くした少女の、引き取られたおばさんの住む広島、それも呉市!から、被災にあった岩手までの彷徨い。

あの震災から、もう9年なのか、まだ9年なのか、、おそらく関わりの度合いで変わってくるのだろう。

かけがえのない人を亡くした喪失感にとって、9年はまだまだ短いのかもしれない。少女は、普段はほとんど話さないけど、ひとりになった時、ふと、泣き叫び狼狽える。

それでも、旅の途中で出逢った人々は言う、、、生きろ、、と。

生きること=食べること、という生命的な表現が繰り返されるのもいい。多くの言葉よりもやはり、それが一番効いてくるんだと思います。

途中で出逢うベテラン俳優の人々がみんな優し過ぎて、喋りすぎるのが少し気になりましたが、話さない彼女にはそれらの言葉が少しずつ心に届いていくのだなと感じました。

モトーラ・世理菜、とても良かったです^_^
まさなつ

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