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悪魔は見ていたのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

悪魔は見ていた(2019年製作の映画)
4.3
高層ビルのオフィスで働くシングルマザーのヨンウ(カン・イェウォン)は、上司であるチェ室長(チュ・ソクテ)からのセクハラと仕事にやる気のない後半ミニ(イム・ジヒョン)に悩まされていた。
地下駐車場の警備員ジュノ(イ・ハクジュ)は親切だが、ヨンウに対して気味が悪いほど過剰な優しさを見せる。
クリスマスイブ。その日は設備点検のため、夜にはビルが封鎖されることになっていた。ヨンウはチェ室長に命じられた残業を終わらせて急いで帰宅しようとするが、駐車場で感電し気を失ってしまう。
目を覚ますと彼女は赤いドレスに着替えさせられており、目の前には不気味に微笑むジュノが佇んでいた……。
フランツ・カルフン監督作品「P2」のリメイク映画。

最初は、若い頃の深津絵里と竹内結子をミックスした感じのカン・イェウォン演じるシングルマザーのヨンウに、一方的に思いを寄せるビルの警備員のジュノがビルに停電を起こして、ストーカーじみたことをするストーカーサスペンスかと思いきや、ジュノがビルの監視カメラの角度を調整したり、ジュノがスマホのメッセージを見てヨンウと写真を撮ったりするなど、単なるストーカーではないように思えるジュノの言動の理由が、少しずつ明らかになっていく予測不可能な展開、ビルを脱出しようとミニに足を引っ張られながらも奮闘するヨンウと監視カメラなどを駆使してビル内に閉じ込めようとするジュノのスリリングな攻防、監視カメラを見ている謎の人たちの存在など様々な違和感と伏線が明らかになる予想外のイヤな感じのオチも含めて、シンプルに楽しめるサスペンス映画。
「恋愛映画が撮りたいのに、ホラーの方がいいようだなぁ!」
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