“大人の未成熟さ”
もうただただあの父親がクズだった。観てて心底腹立つし、本当に呆れる。だけど、主人公の高校生ふたりの、言葉にできないような憎しみや悲しみから生まれる、友情とは呼べないような不思議な絆はすごく素敵に見えた。
娘から逃げ回る父親のあの姿、もうこれ以上ないくらい情けない。責任から逃げ回った挙げ句、あんな目に遭っても自業自得だとしか思えないし、同情の余地もない。
原因はすべて自分で、周りにいる人を心底ひどく傷つけたくせに最後までそれを受け止められず、誰にも会おうとしない。家庭がありながら浮気して、その相手を妊娠させて、そんな状況で平気な顔して家に居れるだけでも最低なのに。許しを請う態度でもないし、許してもらえると思ってるのもおかしい。
もし、これが自分の身に起きたら...と色々考えてしまうけど、こういうことって結構現実で沢山の人の身に起こっていそうで嫌になる。
大人の無責任のせいで、子供が傷つくのって本当にどうにもできなくて、辛い。
まだ生まれてもない赤ちゃんのことを憎んでたユナの気持ちが徐々に変わってゆくのは、観ててすごく優しい気持ちになれた気がした。
ユナとジュリが2人で赤ちゃんの面会に行くシーンと2人が一緒にご飯食べてるシーン、ラストシーンも好き。
ジュリ役のキム・ヘジュンさんは、他の作品で見たことがあって、改めて彼女の演技が好きだなあと思った。ユナ役のパク・セジンさん、ジュリの母役のヨム・ジョンアさんの演技もすごかった。
いちご牛乳とチョコ牛乳が飲みたくなった。
