ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ　完全版のmyjstyleのレビュー・感想・評価

禁酒法時代に生きた2人のチンピラの物語。アメリカ人がこの時代をノスタルジックに美化して描くのは、日本人が任侠映画を作るのと似ています。印象的だったのは、ドブ池のようなユダヤ人貧民街に毅然と咲く美少女ジェニファー・コネリーですね。デ・ニーロは別にして、もうオーラが違います。どの世界も組織に縛られないで自分の生き方を貫くのは難しいというほろ苦いお話です。モリコーネの「デボラのテーマ」もいいですね。残念ながら終盤のオチは不可解で唐突に感じました。