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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのanzのレビュー・感想・評価

4.2
単なるハイスクール卒業前の青春群像劇ではなく多方面にエポックメイキングな映画だった。セクシャリティとジェンダー観の描かれ方もイケてる/イケてない=ダサいで分断されていたレイヤーも薄くとにかくニュートラル。敵/同胞といった明確な壁がなく登場人物が全員フラットに描かれ固定概念を捨てた構造と主張が小気味良い。ニュートラルという意味では既にアメリカでは当たり前にあるオールジェンダートイレもまだ新鮮に映るなと思った。パーティ前にドレス を見せ合うシーンとプールのシーンが本当に好き。最高。全編通した下ネタに大笑いした。卑下を叱咤しお互いを認め合う様、ウェッティになりすぎず深いのにカラッとした友情に泣いた。「ブレックファースト・クラブ」「クルーレス」「ゴーストワールド」「アメリカン・スリープオーバー」「ハーフ・オブ・イット」を一気見したいと思った。
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