tomorrowkey

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのtomorrowkeyのレビュー・感想・評価

5.0
オリヴィア・ワイルド監督…もっとあなたが作る作品が見たいです。

まず、監督のこの映画に対する考え方。
女子映画ではなく、青春であり、冒険なのだと。
人生には、一見すると悪者でも、本当に知ると悪者ではなく、人生に悪者は、本当はいないのだという考え。

素晴らしいです。たとえそれが否定されても、掲げ続けて欲しいことだと思います。

また、メイキングにおける、監督の役者陣への歩み寄り、演技指導、それらから愛しか感じませんでした。
とても素敵な方だと、改めて思い知らされました。

そして、役者陣。
こんなにもみんなが魅力的な作品は、これまで無かったのではないかというほど、秀逸でした。
これは、脚本もあるのかもしれませんが、彼ら彼女らが、本当はこういう人で、だからこその物の考え方を持っているということ。
よくある作品にはない、各々の人物達の言葉や、癖や、衝動というか、若さ。
その全てが瑞々しく描かれていました。
見終わる頃には、全ての人物が愛おしく感じました。

そんな物語の中で、現代的な話題や、下ネタが上手く散りばめられて、でも不自然な感じではなく、観ていられる形として表現されていて、かつ笑えるというバランス。

見終わって、やはりこの映画は、冒険だったのだと思いました。
そして、彼ら彼女らの冒険は、まだまだ続いていきます。
月並みな感想ですが、今後、より良い人生を送って欲しいと、心から思えました。

素晴らしい時間を過ごせました。
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