茉恭

罪の声の茉恭のレビュー・感想・評価

罪の声(2020年製作の映画)
4.0
超厚の原作を、よくも150分に収めたなぁと感心しきりなのですが、
とにかく登場人物が多いので、だれ?だれ?だれだー?と
名前を覚えきれず進んでしまうのが若干もったいない。

と、原作の阿久津と実写の阿久津がだいぶ違うw
でも未読ならこれはこれでいいのかもしれない。

今回、もっともの見せ場は主役の二人ではないところが、
実に興味深い。
友達を想い、苦しみ続けた老いた女に泣かされ、
追い詰められ、切羽詰まった少女の声に胸が痛み、
息を潜め、ずっと陰で生きてきた男に心臓の裏側がズキズキした。

素晴らしいバイプレーヤーたちに拍手を送りたい。

とにかくお腹がいっぱいになる作品だった。
市川実日子の使い方があまりにアッサリで、贅沢だなぁと思ったりw
茉恭

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