黎音ーRain

罪の声の黎音ーRainのネタバレレビュー・内容・結末

罪の声(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

出演者の豪華さに軽い気持ちで鑑賞したが
深く考えさせられる内容だった

未解決事件に自身が関わっていると知った男と
仕事として事件を追いはじめた男
複雑な組み合わせの2人だが
罪の意識に苛まれる側と
それを支えつつ事の重大さを認識し
仕事というより支えるようになっていく側
互いの存在あってこそ事件により踏み込めたように感じた

そして、大人の勝手な都合で巻き込まれた子供達
それぞれの人生の違いが大きく
理不尽な理由でねじ曲げられた様子は
見ていて本当に苦しいものだった

普通の生活を送り家族を持った状態で過去の事実を知った男
事態を理解できる年齢で苦しみ逃れようとするも死亡した姉
幼少期から裏社会に縛られ身を隠しながら生きた弟
三者三様の生き地獄を味わっていて
本当に苦しくて涙が止まらなかった

生き残りの人も結局逃げたのを見ると
結局大人の自己満足でしかなく
巻き込まれ道具にされた子供達に対する感情など
微塵もないのだなと再認識した

結局、巻き込まれた被害者が
社会的に生きていけるようになっただけで
実行犯の大人たちは
死亡したり逃亡したりで事件解決はせず
今後の彼らの生き方を考えると
どうしても苦労や心労が耐えないだろう
本当に苦しいストーリーだ

ネットで調べて知ったのだが
実際あった未解決事件を元ネタにした
フィクション作品らしいが
現実の方は何も分かっていない完全未解決なんだ
本当に声の主の子供たちが
映画のような人生を送っているのではとさらに複雑な気持ち

実際の未解決事件から
こういった関係者の人生を考え
様々な問題を提起してくれてる
素晴らしいストーリーだと思う

演者の演技も
メインだけでなくサブキャラや子役まで
演技が素晴らしくよりリアリティがあった
ストーリーに没頭できて良かった
黎音ーRain

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