Uru様の「振り子」が好きすぎて、映画を観た後に余韻に浸りながら聴きたいと思って鑑賞。
始まってすぐに有名な未解決事件である「森永事件」がモデルになっていることが分かった。
35年の時を超えて明かされる真実。
ジャンルはミステリーなのだろうけど、これは人間ドラマであり、35年の過去から未来へと繋ぐ話。
様々な人に聞き込みをしていく事で35年をさかのぼっていくかのように、真実がいくつもの点となり、大きく円となり、やがて円が重なって一つの大きな絵が完成するようになる。
物語の中で見えない人物の幸せを願い、そして真実に観客は向き合う。
汚い大人や、正当性というエゴが絡み合い、それは残酷な顔へと変貌する。
35年、昭和から平成、そして令和でも今も変わっていない。
「勝手な理由で、被害者となるのはいつも、弱くて小さなものたちだ」
だから僕らは真実をしっかりと見つめようとする努力をしなければならない。
p.s. やっぱUru様の「振り子」は最高や。